2019年3月13日更新2019年2月25日公開

NEW 第18回経営者フォーラム開催レポート

◆テーマ
「メイドインジャパンが見向きもされない時代に、日本そして世界でどう戦うか?」

◆講 師
ビンテージアジア経営者クラブ株式会社 代表取締役 安田 哲氏

◆略 歴
宮城県生まれ 33歳
北海道大学大学院環境科学院修了 卒業後(株)NTTデータに入社
NTTデータを退社、日系企業の海外進出支援のする為独立。NTTデータを退社。一時ドバイで移住するが帰国し、シンガポールに移住。
2014年ビンテージアジア経営者クラブ株式会社を立ち上げ、地方自治体と中小企業の海外展開伴走型サポートや海外企業の日本進出支援コンサ。ルティングを実施。独立行政法人中小基盤整備機構の平成30年度国際化支援アドバイザー。公益財団法人みやぎ産業振興機構の国際化専門委員。
著書「日本人として世界に挑む」

◆講演要約
 今、日本の中小企業はどこに販路を求めればいいのか? 経済成長率は20年で0.97%、世界の中で一番伸びていない国なのです。世界中で人口が増えている中,日本は減少している国なのです。これから特に高齢化が進み、さらに人材不足になっていくと販路をどこに求めていけばいいのでしょうか?私は世界に注目して欲しいのです。特にASEAN諸国。ASEANの経済発展はめざましいものがあります。いわゆる、日本が荷車で行くのと新幹線で行くくらいのスピードの違いがあるのです。
 
 私はシンガポールに移住して5年立ちます。今は事業も順調に推移して黒字になっていますが4年間は随分苦労しました。ほとんどが人脈作りでした。色んな方に会い勉強させていただきました。やっと成果がでてきた所です。今4分の3は現地で後の4分の1は日本や海外に行って仕事をしています。日本の素晴らしいのは日本のパスポートです。日本のパスポートは、ビザなしで渡航できる国が何と190か国もあるのです。世界一です。アラブの国では30か国しか渡航できない国もあります。でもパスポートを持っている人が残念ながら減少しているのです。海外旅行も増えているようであまり増えていないようです。ただ、最近は、日本に海外の人が大勢やってきています。まだ対応は今一です。私の友人のイスラム教徒の人は,日本に行って食べるとこがないと悩んでいました。私もいくつかメールで紹介しましたがまだ少ないようです。
 
 そこでシンガポールの現状ですが、シンガポールは今や世界中で最も生活水準が高い所です。いわゆる、高所得者が多いのです。ほとんどの人がキャリアアップを望み、より良い生活をしようと頑張っています。その為、転職が多く一つの会社で永く勤めることは少ないようです。日本とは大きな違いです。医療ですが、保険制度がなく、すべて実費です。ここでは、病院は,日本とは違い医療法人ではなく株式会社なのです。ですから、営利を目的で行われていますので、医療費は高額になるのです。でも、医療機器は、素晴らしい最新設備です。シンガポールの人の40%の人が糖尿病で悩んでいます。朝夕、食事に砂糖を入れて食事するせいかも知れませんが非常に多いのです。私の会社で日本の医療メーカーと協力して、磁気治療器を現地に導入して、大きな成果を上げています。実際に、現地の人が経験されなければわからないからです。
 
 日本は、今年で皇紀2679年になります。世界でも古い歴史のある国です。ある面誇りとすべき点であると思います。素晴らしい文化と伝統があり、世界に誇れる物も多くあります。でも、まだまだ、世界に流通しているものが少ないのが現状です。それは、日本で生産したものをそのまま世界に持って行っても通用しないからなのです。海外で展示会が数多くありますが、何度も来る業者もありますが、何か勘違いしているようです。日本で売れる商品なら売れると信じているからなのです。でも、こちらの国では売れないのです。いわゆる、現地のニーズがわかっていないからです。こちらの国のニーズに合わせなければ商品としての価値はないことを知って欲しいのです。その為には、こちらの国に合った商品を開発しなければならないと思います。そのことを理解しなければ商品は売れることはないでしょう。では、そのニーズを掴むのは現地の人に聞くしかありえません。はっきり言って思い込みでは売れません。シンガポールの人は普通の日本茶は飲みません。味がないからです。すべての飲み物が甘いのです。甘くないとおいしく感じないと思うからだと思います。いかに、現地の人のニーズを掴むことが一番重要なことなのです。私はそれを教えるアドバイザーなのです。ぜひ、私をお使いください。
昨年、宮城県の産業振興の一環として気仙沼市の特産品の販売のチャネルを増やす施策をしました。気仙沼と言えばフカヒレが有名ですが、サメ肉もあるんです。サメ肉は高たんぱくで低カロリーの食べ物なのです。あまり食べた方は少ないと思いますが美味しいです。その気仙沼産のサメ肉を川崎のレストランに納入したところ反響が多く、数多くの料理店で使うようになりました。

 日本人としての強みは、勤勉さと真面目さです。今、ASEAN諸国でほとんど物が生産され、安かろう悪かろうから安くても良い商品へと変遷しているのです。でも、日本人ほど仕事に勤勉な国はありません。時間を守り一生懸命働きます。日本人としての弱みとは、くれくれ主義(自治体や国に援助をもらう考え)また、無理に挑戦しないことです。いわゆる、他人依存が強いことです。これではいつまでも自立できないのです。過去の失敗に懲りて挑戦することが怖いのです。この弱みを克服して,挑戦してみてください。私の経験から100の事例で70は失敗です。でも3割も成功しているのです。これはすごいことなのです。バッターでも3割打てば強打者です。私の好きな言葉にこのような言葉があります。
【Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.】
(国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい)
 アメリカ大統領 JOHNF.KENNEDYの言葉です。そこであなたをあなたの企業と当てはめて、国があなたの企業の為に何をしてくれるにではなく、あなたの企業が国の為に何ができるかを問うべきだと思うのです。挑戦してみませんか? 海外進出を。私を大いに利用して踏み台として大きく飛躍しようではありませんか!